2015.01.14 Wednesday
ブラウンコットン コユーチのショール
今年、最初の荷物がメキシコから届きました。
7月のオアハカ出張で注文をしてきた、コユーチと呼ばれる
オアハカの海岸地方のSan Juan Colorado村の
ミステコ族の女性たちが作った、ブラウンコットンの織物です。
天然の発色がなんとも美しく、あたたかみのある色合いの
ブラウンコットンのコユーチ。
何の色づけ、染色もされておらず、植物から採れるコットンそのものが
最初からブラウンであり、数千年前からこの地方で栽培されてきたもの。
(すぐお隣のゲレロ地方のCOSTA CHICA地方にも同じものが残っています。)
農薬も一切使われずに栽培されたコットンは、まさにオーガニックコットン。
さらっとした気持ちの良い肌触りです。
たまたま、7月の出張では、このコユーチコットンから
織物を作る団体3グループと知り合い、
ほんのわずかですが、それぞれから仕入れをさせていただいています。
その中で、トレンサでオリジナルで制作をお願いしているのは、
KATYI YA'Aという、団体のものです。
このグループに所属するミステコ族の女性たちは、
コットンの栽培から、コーディング、手紬、
そして織までのすべての工程を、時間をかけてこなし
織製品を完成させます。
また、このコユーチというコットンの品種そのものが希少な上に、紬の
作業が出来る人が、年配の女性たちだけに限られてきてしまっているため、
コユーチの絶滅の危機を救うため、また、女性の収入向上につながるように、
アメリカ人のボランティアスタッフたちも参加し、
栽培から製品化、そして販売までをサポートしています。
(コユーチコットンと種)
製品ひとつが出来上がるまでの手間暇と、
生産地域もオアハカ市内からも車で片道7時間という立地から、
なかなか手に入れることが出来ない、貴重なものなので、
日本の皆様に、ほんの少しでも、手に触れて見ていただけたら
嬉しいなと思っています。3月の松庵文庫さんでの展示で
生産者の皆様の詳しい説明と共に、ご紹介させていただきたいと
思っていますので、楽しみにしていてください。
※ちなみに、今回から、写真を大きくして載せるようにしました。