フランスとトレンサ



写真はこの夏、フランスのブルゴーニュ地方のとある村で撮影したもの。
トレンサっぽいねと言われますが、メキシコではありません。笑
今のメキシコの都市は、植民地時代のヨーロッパの町づくりが
ベースになっているので、似ているのも不思議では無いのですが。

とある機会が巡ってきて、12年ぶりに
フランスのいくつかの町+ロンドンを訪れました。
これを言うと意外がられることが多いのですが、
実は、若いころに、わずかながらフランスに住んだことがあります。
お恥ずかしながら言葉は殆ど出来ませんが、
今の私に、そしてトレンサの活動に、
その頃の経験が深く関わっているのです。
活動というよりは、感覚と言ったほうが正しいのかな?

今回の旅は沢山の出会いと刺激があって、
そんな私の原点に、引き戻してくれるものになりました。
この美しい世界には、色んな考え方、生き方があって、
わたし自身はラッキーなことに、その選択を出来るところにいる。

わかっていたはずなのに、どこか抜け落ちてしまっていたこの感覚。
これまで何に縛られていたのか、気持ちがすーっと楽になる旅でした。

さて、9月には久し振りにイベント出店いたします。
ハンドメイドの作家さんたちに混じって、
小さな小さなトレンサショップを開きます。
定番ものを中心に、これまであまり紹介できていなかった、
蜜蝋のお花のキャンドルなどご紹介する予定です。
詳しい案内が出来上がり次第、後日またご連絡しますね。

初心にもどって、ひとつひとつ。
この夏も楽しみながら、ゆっくり
そして暑いので休みやすみ(笑)
進んでいこうと思います。

ベラクルースのカーニバルビデオ

メキシコのメキシコ観光さんから、ステキなベラクルス地方の
カーニバルの様子が紹介された、PRビデオが届きました。

ベラクルス地方には、まだ行った事が無く、
オルメカ文明などの古代遺跡や、コーヒー、スペイン移民が最初に到着する港、
ハープ演奏に、白いレースの民族衣装というイメージくらいしか無かったのですが、
このビデオを見て、この地方の音楽性の高さや
民族性の強さに、気がつかされました。

一言ではまとめられないような、異なる文化がいっぱいの
メキシコの魅力に触れてみてください。

ベラクルスのPRビデオはこちらからどうそ。

このビデオを制作されたカメラマンの方は、近い将来
オアハカのPRビデオも作成してくださるとのこと。
こちらもとっても楽しみですね。

無事帰国

昨晩無事にメキシコより戻りました。
ちょっと時差ぼけがあり、頭がぼーっとしていますが、
メキシコから持ち帰った課題など、やりたいことも山ほどあって少し興奮気味でもあります。笑

今日は帰国早々、ある女性誌から取材を受けました。
私には身に余るほどの、ありがたいお話です。
それにしても自分で考えていることを、口で人に伝えることって本当に難しいなと
今回もシミジミ思いました。書いて伝えることも難しいんだけど、
書いたものは、消したりと修正が出来ます。
でも一度口から発してしまったものは、訂正が利かないのです。
何だか、自分が思っていたことをきちんと伝えられたか正直自信が無いのですが、
もう終わってしまったことなので、次につなげることにします。
それと、口で言ったからには、目標なども実現させないと。。。笑



そう言えば、原宿のメキシカンレストランのフォンダ・デ・マドルガーダの二号店が
六本木の新しい商業施設「ミッドタウン」の中に出来るそうです。
お店の名前は「La Colina」と言って、フォンダよりもモダンな雰囲気になるとか。
この情報は、メキシコとは縁の無さそうなグラフィックデザイナーの友だちから
自分が店舗のグラフィックを担当したのだと連絡が入りびっくり。
何だか色々と繋がっていくものですね。30日のオープンがとっても楽しみです。

ミッドタウンについてはこちらからどうぞ。
私は最初ミッドタウンと聞いて、NYのことかと思ってしまいました。笑

メキシコシティからオアハカへ

2月25日(日)の日記

朝起きると、これまた感激なことに、アルミンダが朝からソペスを作ってくれていた。私が好きだからと。。。嬉しい。でも、また朝から食べ過ぎてしまった(笑)。それから、アルミンダのパパも市外からはるばる遊びに来てくれた。アルミンダパパは、小さなことでも大きなリアクションをして、いつもハッピーそうなおじちゃまといった感じの人で、昨年お腹に出来たポリープを取った時の傷跡を自慢げにしかも嬉しそうに見せる。また、日本のコインを見せて言うので、100円と50円をあげたら、大喜び。これでキーホルダーを作るよ!と言う。だったら、500円玉をあげたかったけど、持ち合わせていなかったので、それは次回ねと約束をした。

午後のフライトでオアハカへ移動するため、再度フワレス空港へ。メヒカーナの飛行機は前日のオンボロUA便とは比べ物にならないほど、キレイで、飛行時間は約40分くらいと、揺れも殆どなく、とっても快適な旅だった。席も広々。いつもバスで6時間もかけてオアハカへ移動していたけど、これだったら次からも少しぐらい頑張って払っても飛行機の旅がいいなとちょっと思った。(今回はメヒカーナのメキシパスというお得なクーポンチケットというのを使ったのですが、思っていた以上に安く上がったのでこのチケットはメキシコ国内の移動を飛行機で複数する人にはオススメです。)


オアハカのソカロ隣のカテドラル前広場 すっかり以前のような賑わったソカロに

オアハカに空港に到着すると、既に5時近かったのに、太陽はサンサンとしていて、夏だなと感じるような暑さだった。飛行機から空港へは歩いて移動。これが結構好きで、記念に(というか本のためになんだけど)メヒカーナの飛行機の写真を撮ろうとしたら、セキュリティーの女性が飛んできて「NO FOTOS」と言って止められた。(え?何で?)空港室内に入ると、またしても、セキュリティみたいな人に止められ、「君は外国人でしょ?これにサインして」と外国人登録記録みたいなものにを書くように言われる。私みたいなアジア人は見た目で外国人だと一目瞭然だけど、そうでない外国人もいるはず。単なる好奇心から「私は分かりやすいけど、ほかの外国人はどうやって見分けるの?」と口答えしたら、「そんなの持ち物とか着ているもので分かるんだよ」と笑って言う。本当かな(笑)?このセキュリティのおじちゃんの独断と偏見で外国人だと思う人だけにこれをさせるというのもどうかなあ???だって、既に私の前をグリンゴ(スラングでアメリカ人をそう呼ぶ)が今さっきすり抜けて言ったよと思ったけど、こんなの日常茶飯事だと思って、黙っていることにした。(笑)

荷物をピックアップしたら、コレクティーボという乗り合いタクシーでオアハカ市内へ。私の他は身体の大きな3人のメヒカーノスだったので、車内はギュウギュウ!でも、街中のコレクティーボは6人とか7人とか平気で普通のセダンに乗ってしまうから、まだ全然マシなのですが。無事にCasa de Perlaの家へ到着。名前の通り、ペルラさんという女性が経営している小さな小さなペンションという感じのホストファミリー。ペルラさん一家は一階で生活し、2Fの3部屋を旅行客や、留学生、長期滞在の人等に貸している。前回この家にお世話になって、とってお居心地が良かったので、今回もここにお世話になることにした。

通常なら、この時期は春休み真っ只中の時期なので、オアハカは外国人観光客やショートステイの学生たちで賑わっていて、彼女の家も予約でいっぱいらしい。しかし、今年は昨年のあの騒動があって、お客もいつもの10%だそう。このままでは食べていけないから、もっと安定した仕事を探そうかなと話すペルラ。こんなところにも、昨年のデモのしわ寄せが来ているのです。

用意してくれたたっぷりのフレッシュフルーツを食べながら、ペルラと少し話しをし、インターネットカフェへ。既に暗くなってきていたので、急いで家へ戻り、晩御飯をペルラと食べながら、色々な話をしていたらあっという間に夜9時半。ペルラとは年も近いし、興味も似ているので、話が本当に尽きない。ホストマザーっていうより、何だか同居人みたい(図々しいけど)。好奇心旺盛で、読書好きの物知りの彼女からは、私の欲しい、フェアトレード、環境、周辺の村、オアハカの歴史など、いつも沢山の情報をもらっている。今日も既に3冊も「これ優子好きそうだから取っておいた」と渡される。そのうちのNOPAL(団扇サボテン)の女性生産者団体の本が、(というか冊子みたいな本だけど)分かりやすいスペイン語で説明され、面白かったので夜、一気に読んでしまった。このNOPALの生産者も訪問してみたいなあ、明日ペルラに相談してみよっと。それでは今日はこの辺りで、Buenas Noches!

メキシコへ(長い一日)

2月24日(土)の日記

今回のメキシコ行き。まずは成田から乗り換え先のサンフランシスコへ。悪天候のため、出発が遅れた上に、かなり強い機体の揺れが長時間続き、先方や近くを飛ぶ他の飛行機と連絡を取りながら、航路の状況を確認し、場合によっては成田に引き返すことも可能性があるとアナウンスが出るほどだったので、益々気持ちは穏やかでいられなかった。飛行機嫌いの私にとっては、悪夢の9時間。せめてもの救いと言えば、出発前に、暫く走れないだろうからと無理していつもより眺めのジョギングをしてきたお陰で、少しは眠ることが出来たこと。それと、見逃した映画「フラガール」が観れて感動。人びとの心の変化が繊細に描かれ、またあたたかい気持ちにさせてくれる素敵な映画だった。

なんとか無事にサンフランシスコへ到着。これまでのロスのイミグレでのアメリカ入国より100倍スムースで、乗り換えも同じ館内を移動するだけで済んだのでとても楽だった。しかし、待合室へ行くと、乗り込むはずの飛行機の到着が遅れ、出発は30分ほど遅れるとのことだった。そろそろ搭乗時間かな?と思った頃に別のアナウンス。飛行機が到着していないなんていうのはカモフラージュで、本当は飛行機の故障が原因だと判明。これから1時間の間に飛行機の修理が出来次第出発する予定だが、修理が出来なければロスから別の飛行機を待ち、それに乗ってメキシコへ出発するのと事だった。結局のところ、飛行機は直らず別のターミナルへ移動し、ロスから来た代わりの飛行機でメキシコへ。4時間遅れの出発となった。私としては、一度壊れた飛行機に乗るよりは、そのほうがマシだと遅れたとは言え、ちょっと安心したのが正直なところ。どちらにしても、かなりオンボロな飛行機だったので、国際線とは信じがたかったけど(笑)。と言えども、何とか無事にメキシコシティに到着。「ああ、生きて辿り着いてよかった〜」と安堵の気持ちにかられる。

シティの空港には友だちのクラウディアが迎えにきてくれることになっていた。しかし、およそ4時間遅れの到着を事前にサンフランシスコから連絡することが出来なかったので、お世辞でも時間に性格なタイプと言えないこの彼女でも、流石にもういないよな〜と思いながら携帯に電話。すると、丁度今空港を出たところよ、まだいたのね?と、クラウディアが空港に引き返してきてくれた。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいに。。。でもとっても助かったし、感謝感激でした。

空港からは、毎度お世話になっているクラウディアの妹の家、アルミンダの家へ。クラウディアとアルミンダはすぐ近所に住んでいる。2人は顔を合わせるといつも口喧嘩ばかりしているけど、何だかんだ言って、常に助け合っているいい姉妹だなあと思う。アルミンダの家へ到着すると、そこにはソプレサ(surprise)が。アルミンダと彼女の娘エリンの他に、男の人がいて、え?アルミンダの新しい彼?と思いきや、「僕のこと覚えている?」と私に聞く。え?誰?と思ったら、10年以上会っていなかった友人リカルドだった。最後に彼に会った当時、10代だった彼も30代となり、あまりにも雰囲気が変わっていたので全然気がつかなかった。(と言い訳したりして)あれから、メキシコの大学を出て、イギリスの大学院へ進み、その後ヨーロッパ中を周って昨年年末にメキシコに戻ってきたと言うリカルド。いい意味で、逞しくなったというか、ノビノビと自由な空気が漂う、素敵な大人に成長していたので、何だか嬉しくなった。それから、お腹が空いたので、いつも行く美味しいタコススタンドへ。前回ここで食べ過ぎてお腹を怖した私に「今日は食べ過ぎちゃ駄目よ」というアルミンダの助言のもと、タコスは4つにしておいた。あまりにも美味しいから、もっと食べたかったけれど、この先また食べるチャンスがあるだろうと、今日のところは我慢したのだった。笑 お腹もそこそこ満たされたところで、帰宅して就寝。なんだか長い一日でした。